日経平均株価は東証プライムに上場している約1800銘柄のうち225銘柄の株価を元に算出されています。「平均株価」という言葉からも何となく想像が付くかと思います。
株式投資を行う際に、個別銘柄だけを見て取引している人は少ないかと思います。相場参加者は皆、日経平均株価などの指標を参考にしています。人によってはダウ平均株価、香港市場や本土市場など、世界中の株式マーケットにも目を配らせている人も居ます。
日経平均株価は先述の通り、国内主要銘柄の株価を参考として作られる株価チャートです。個別銘柄は業績発表や材料によって大きく値を動かす性質があるため、個別銘柄だけを見ていては国内株価の大きな流れや景気動向を把握することはできません。
どの銘柄も景気動向に左右される側面を持っているため、日経平均株価の流れを掴むことで買い控えしたり、逆に強気相場に乗って大きく張るなどの判断に利用することができるようになります。基本的にどの銘柄も日経平均株価とは正の相関性をもっています。(景気に引っ張られる)
日本は電気機器・自動車などの製造業が盛んで、これらの製品は海外にも輸出されています。(輸出国)
輸出製品はドル建て決済なので、製品を売った際には大量の米ドルが手元に入ってきます。米ドルから日本円への換金はドル円レートを参照するため、ドル安円高になると換金する際の利益が目減りしてしまいます。また、円高になれば輸出製品の価格競争力が落ちるため、日本などの輸出国は自国通貨高を嫌う傾向にあります。
今後どうなるかは分かりませんが、現状としては日経平均株価とドル円相場は連動しており、日経平均株価が上がればドル円相場も上がり、日経平均株価が下がればドル円相場も下がるという相関性があります。日経平均株価やドル円相場の動向に注目しておくことで、トレンドや景気動向を掴むことができるようになります。
日経平均株価は、ダウ平均株価と比較するよりもドル円相場と比較した方がベター。