株の取引時間の話をする前に、株取引の形態について少し学んでおきましょう。
株取引の形態には立会市場・立会外市場・PTSなど様々ありますが、私たち個人投資家が普段利用することとなるのは立会市場による取引です。
正確には、立会市場の中の普通取引と呼ばれる取引が中心になっており、立会市場の9割以上は普通取引によるものです。普通取引では、約定日から起算して4営業日後に株式の受渡しがされる取り決めになっています。そのため、配当金や株主優待を受け取るためには権利確定日から起算して4営業日前に株式の購入(約定)をする必要があります。(いわゆる権利付最終日)
で、その立会市場(要するに通常の株取引)が開いている時間帯は決まっています。
立会市場が開いている時間帯(売買立会時間)は、東京証券取引所(東証)の場合では平日の9:00~11:30、12:30~15:00の時間帯になります。
ちなみに午前中9:00~11:30の時間帯を前場(ぜんば)、午後の12:30~15:00の時間帯を後場(ごば)などとも呼んでいます。
「今日の東京株式市場は、日経平均株価が○○円で午後の取引を終えました」
なんてアナウンスされているのは、国内の証券取引所で行われている立会市場のことを指しています。
では、昼間に仕事があるサラリーマンは株取引が出来ないのかというとそうではなく、証券会社が提供している予約注文を使えば、誰でも株取引に参加することができるようになります。
指値注文を行えば、買いたい価格を指定して予約注文することができます。(有効期限も設定できます)
また昨今では、スマートフォンによる株取引アプリも充実しているので、出先で簡単に注文を入れることもできます。
株取引の形態によっては、平日昼間の時間帯以外でも株取引ができます。PTS(私設取引システム)は比較的有名なので聞いたことある人が居るかもしれませんね。一応、PTSを利用すれば夜間帯(17:00以降)でも株取引ができます。