株の短期トレードとは、1時間足・日足など比較的短い時間軸で取引を行うトレードスタイルです。1日単位で取引が完結するデイトレードや、数日~数ヶ月単位でポジションを保有するスイングトレードなどがあります。
短期トレードでは、ファンダメンタル分析よりもテクニカル分析を重視するのが基本です。
ここでいうテクニカル分析とは、過去の株価チャートを基に近い未来の株価を予想する手法全般を指します。具体的には、移動平均線など各種テクニカル指標を用いた手法、トレンドラインなどを駆使したライントレード、チャートを「形」で捉える手法などがあります。ただし全てが有効な手法だと思わない方がいいので、必ず自分なりに検証を重ねて、自己流のテクニカル手法を精錬させていくことが肝要となります。
短期投資の特徴や、メリット・デメリットについて。
メリット |
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デメリット |
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短期投資における銘柄選びのポイントを紹介します。どのテクニカル分析を使えばいいのかについては個人差があるためここでは限定しませんが、テクニカル的な値動きを成り立たせるために満たすべき条件などを紹介したいと思います。
時価総額の大きい銘柄・出来高の多い銘柄は、それだけ市場で取引しているプレイヤーの数が多いことを意味します。プレイヤーの数が増えれば、テクニカル的な値動きに対して素直になる傾向があります。(皆が意識するため)
短期トレードでは、値動き変動(ボラティリティ)があることが重要です。流動性の低い株や株価が100円以下の低位株などは値動き変動に乏しく、短期トレードで値幅を狙いに行くことが難しいです。流動性については、出来高や売買代金を確認することで活発に取引されているかどうかが分かります。また、特定株比率の高い銘柄は日々の流動性に乏しく、大株主が売却するタイミングなで一気に動くなど荒い値動きをするため、特定株比率が極端に高い銘柄は避けた方がいいです。
特定株:創業者一族など大株主が常に保有しており、市場に出回らない株のこと
日経平均株価は景気動向を反映しているため、個別銘柄を選ぶ際にも日経平均株価の値動きは気に掛けておいた方がいいです。日経平均株価の地合いが悪い(景気が悪化傾向にある)ときに、個別銘柄を「買い」で入るのは控えた方がいい、など。