株式投資を行う上での基本中の基本が、安定して業績を上げている企業を選ぶことです。
株価は会社の業績で決まるからです。
株式投資・FXの両方を長年経験している私が思うに、株式投資はこの会社の業績による影響がかなりの比重を占めています。投資予想には企業分析などのファンダメンタル分析派、チャート形から判断するテクニカル分析派が居ますが、株式投資はファンダメンタル分析(企業分析)ができないと長期的な結果が付いてこないと思います。
私はFXではテクニカル分析によって安定収益を上げていますが、株式投資に関してはFXで培ったテクニカル分析が全然通用しない銘柄も多々あり、会社の業績が株価を左右しているという事実を実感することがよくあります。好調な業績を上げ続けている会社の株価は長期的に上がり続けますが、業績不振、ましてや倒産危機まで危ぶまれているような会社の株価はどうやっても上がりません。
ということで、株式投資で利益を上げるためのポイントは、安定して業績を上げている企業を選ぶことになります。
安定して業績を上げている企業とは、本業の利益である「営業利益」と最終的な利益である「当期純利益」が長期的に増え続けている企業のことです。特に当期純利益は株主にとっては重要で、当期純利益の中から株主に配当金が分配されます。当期純利益が増えれば増配もありますが、逆に当期純利益が減れば減配、最悪の場合無配も有り得ます。株価も営業利益や当期純利益に連動して上下するので、業績が悪ければ株価も下がって値下がり損も喰らってしまいます。
そんな時にチェックしておきたい指標が、自己資本比率です。自己資本比率は簡単に言えば、企業規模(総資本)に対して、自由に動かせるお金(自己資本)の比率はどれくらいありますかという指標で、自己資本比率が高いほど不況に対する抵抗力が強いといえます。
自己資本比率(%) = | 自己資本 | × 100 |
総資本 |
自己資本比率は高ければ高いほど良いという訳ではなく、一般に40~60%程度の水準が望ましいとされます。自己資本比率も、証券会社の口座を持っていれば簡単に確認が可能です。
分散投資(リスク分散)も、株式投資をする上での基本になります。
会社には倒産リスクがあります。どんなに業績の良い会社であっても、確定的な将来が約束されていない以上はどんな会社にも倒産リスクが付いて回ります。1社に全額投資している人はなかなか居ないと思いますが、5~6社、できれば10社以上に分散投資させておくと安心です。
株価には適正価格があるので、長期的に上がり続ける株でも現在価値が高すぎれば売られます。日々株価が変動しているのはデイトレーダーなどの短期投資家が活発に売買を繰り返しているからです。ただ、適正価格といっても曖昧な思惑によって株価が決められている部分もあるため、数学のように「これです!」という解がある訳ではありません。(この辺が株式投資の難しいところですよね)
一応、株価が適正価値であるかどうかを測る指標としてPER(株価収益率)という指標があります。PERは業種によってその平均値が異なるので、その会社のPERが高いか低いかを判断するには業種別平均PERを参考にします。
少し難しい話なので、興味がある方だけリンク先をどうぞ。PERとか確認するのが面倒な人は、何となく株価チャートを見て「ちょっと割高かなぁ」って思ったら購入を控えるだけでも全然違うと思います。
株価が含み損になった場合に投資家が取る方法は大きく3つあります。
株価に含み損が発生した場合にどう行動すればいいかはケースバイケースですが、時には損切りする決断も大事です。
人間は本能的に「損をしたくない」と考える生き物なので、塩漬けやナンピンはできても損切りの決断ができない人は結構居ます。
株式投資には正解がないので判断が難しいところですが、選択肢のひとつとして損切りの決断ができるようになると行動の幅が広がります。損切りは是非身に付けておきたい判断手法です。