株の銘柄選びには、いくつかの投資スタイルがあります。
成長株 | 長期期間に渡って株価が上昇し続けている銘柄や、業界そのものが注目されている成長産業など。割安状態で買うのは至難の業。 |
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割安株 (バリュー株) |
本来の企業価値に対して、市場が過小評価している銘柄。株価が割安になる理由の多くは企業価値そのものにある場合が多い。(業績面・財務面で何かしらの不安因子を抱えているなど) |
景気敏感株 (シクリカル株) |
景気動向に左右されやすい特性があり、モノを作るための原材料・素材(マテリアル)を扱う産業や、広義の意味では電気・自動車などの輸出産業もこれに含まれる。 |
安定株 (ディフェンシブ株) |
景気動向に左右されにくい特性があり、食料品・電気・ガス業など生活必需品(コモディティ)がこれに該当する。 |
私もまだまだ勉強中ですが、投資スタイルはおおよそ上記の4スタイルに分けられます。
成長株投資は名前の通り、企業の将来性を見込んで投資するスタイルです。株式投資本来の醍醐味を感じられるのが成長株投資だと思います。割安株投資は、市場で企業価値がまだ評価されていない銘柄に投資するスタイルです。宝探しをする感覚に似ていますが、先見性や洞察力がないと非常に難しい分野だと思います。
景気敏感株投資は、世界経済や景気動向に合わせて投資するスタイルです。景気敏感株は、狭義の意味では原材料・素材を扱う産業が、広義の意味では電気・自動車産業などがこれに含まれます。特にトヨタ自動車などの輸出産業は世界経済や為替の影響をモロに受ける性質があります。
景気敏感株と対照にあるのが安定株です。安定株は景気動向の影響を受けにくい性質を持っており、食料品や電気・ガス業など生活必需品(コモディティ)がこれに当たります。
私の投資スタイルは「徹底的な底値待ち+5年以上の長期保有で気絶」です。また企業名がある程度知られており長年存続している企業を選びます。倒産リスクが比較的高い新興企業には投資しません。
上の4スタイルで近いものは「景気敏感株投資」「割安株投資」になります。
景気敏感株を嫌がる人も居ますが、景気は循環するものなので、逆に不景気の時に景気敏感株を買う方が値幅(ボラティリティ)を狙うことができ、投資効率がいいのです。たとえその企業が10年後に低成長であったとしても、好景気の流れに押し上げられて株価上昇を見込むこともできます。超長期投資を行う場合に最も有効な投資方法は、安定株投資よりも景気敏感株投資だと思っています。(底値で拾って何年も持てる胆力があれば)
また不景気時には市場から資金が引き上げる関係上、企業価値が過小評価される傾向にあります。そういった意味では、景気循環の底で株式投資する行為は、割安株投資の側面もあると思います。
私はどちらかというと為替(FX)の方が得意分野で、為替はデイトレードで利益を積み上げています。投資スタンス的にはFXを短期トレードで行い、株は長期トレードで運用している感じです。為替相場はリアルタイムで毎日何時間も見て続けており、最長で5年先くらいまでの長期予想も立てています。為替相場と景気動向は連動しているので、景気動向の変化は敏感に察知しています。
そんなこともあって、私の株式投資の主軸は景気動向判断です。具体的には日経平均株価とドル円相場をベースに、長期的な景気動向を判断しています。ニューヨーク・ダウや上海市場はあまり見ていません。景気動向指数や日銀短観などの経済指標も参考にしておらず、あくまでチャート上に織り込まれた日経平均株価とドル円相場の値動きから判断しています。
株式投資は長期保有と決めているので、気長にチャンスを待っています。気長といっても数ヶ月ではなく、5年とかの長期スパンですが。(笑)
機会損失がどうこう言う人が居るかもしれませんが、株式市場に目ぼしい投資先がなければ、原油や天然ガスなどの資源エネルギー、貴金属などの鉱物資源ほか、投資先は探せばいくらでもあります。
大事なのは日頃から様々な投資先にアンテナを張り、底値で拾える地合いに巡り合えるように準備しておくことだと思っています。投資は、底値付近で拾って分散投資させておけば基本的に負けないようにできているので。