銘柄選びの判断手法は、ファンダメンタル分析とテクニカル分析の2つに大別することができます。
ファンダメンタル分析 | 企業の業績や財務状況、経済状況などから将来の株価を予測する分析手法。個別企業の業績判断を主軸とするボトムアップ・アプローチ、株式市場全体の景気動向を主軸とするトップダウン・アプローチなどがある。 |
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テクニカル分析 | 過去の株価データから将来の株価を予測する分析手法。移動平均線や一目均衡表など各種テクニカル指標を用いて行う手法や、チャート形状から判断する手法、エリオット波動などの手法がある。(※私はチャート形から判断するタイプ) |
ファンダメンタル分析とテクニカル分析は、株式投資のほかにもFXやCFDなど商品取引の世界でも広く用いられている手法なので、投資初心者はまずこれらの名前を覚えるようにしましょう。ファンダメンタル分析やテクニカル分析は、今後投資活動を続けていく上で必須の概念になります。
株式投資のファンダメンタル分析には、細かいものまで含めるとその手法には様々あります。ここでは基本的かつ重要な分析手法について紹介していきたいと思います。
この中でも特に重要なのが、1.企業分析、2.経済状況や景気動向になります。株価に影響を与えている最も大きな要因は企業の業績です。どんなに経済状況が良くても業績が伸びない企業の株価は上がりません。1.の企業分析を学ぶことが、ファンダメンタル分析の主軸といえます。
2.の経済状況や景気動向は、株式市場全体の時価総額を押し上げるサポート的な要因と考えてよいです。また長期金利やドル円相場など外国為替との関係性も深いので、2.と3.はマクロ的な視点で密接に関わりがあります。4.の季節変化による影響については実態が掴みづらく不確定要素も多いですが、夏に売れやすいもの、冬に売れやすいのもなど、傾向がはっきりと見える業種も確かに存在します。
ミクロな視点から投資判断を行う手法で、ボトムアップ・アプローチとも呼ばれています。個別銘柄の業績や財務状況、企業の将来性などから投資判断を行います。企業分析の基本は財務諸表に目を通すことです。財務諸表については、各企業が四半期決算ごとに「決算短信」を発表しており、こちらが企業分析を行うメイン材料になります。
マクロな視点から投資判断を行う手法で、トップダウン・アプローチとも呼ばれています。個別企業レベルで行うボトムアップ・アプローチとは対照的に、国内総生産の伸びや失業率の推移など、マクロな経済統計データや景気動向をベースに銘柄選定を行う手法です。また「この業種には将来性がある」「人口減の中ではこの業種は斜陽産業だ」など、業種単位で投資判断を行うのもトップダウン・アプローチの一環だと思われます。
市場に流通しているお金の供給量やその政策金利、米ドルやユーロなど外国為替との力関係など、金融市場が株式相場に与える影響は大きなものがあります。マネーサプライを増やすことで経済活性化に繋げる、逆に金融引き締めを行うことで市場の過熱感を抑えるなど、金融が経済に果たす役割は非常に大きいです。また外国為替の分野では、円安になれば自動車など輸出産業に追い風となり、逆に円高は為替差損によって外貨利益が目減りしてしまうなど、主に貿易面での影響が大きいです。
オカルトっぽいものから裏付けのあるものまで。例えばストーブなど冬物中心に商品展開している企業は、冬季の決算が好調になります。株価は業績と連動するので、冬に株価が上がりやすく夏に株価が下がりやすいという季節要因が生まれます。(アノマリー要素)
ちょっとオカルトっぽい面もあるので、ほどほどに。