働かなくともお金が入る「不労所得」と呼ばれるものには、家賃収入・著作権印税などありますが、一般人がこれら不労所得の権利を得るのは少々敷居が高いですよね。ところが、何の才能もなくとも簡単に不労所得を得られる方法があります。
それが、FXでスワップポイントを狙う方法です。 (FXの長期投資)
FXで儲ける方法には、「為替差益を狙うキャピタルゲイン」と、「金利差を狙うインカムゲイン」の2つがあります。為替差益とは株取引でいう「値上がり益」のようなもので、為替チャートの上下で評価益や評価損が発生します。そして、金利差を狙うインカムゲインが「スワップポイント生活」に該当するものです。
FXでは、通貨ペアの金利差に応じた金額を毎日受け取ることができます。
この「金利差」のことをスワップポイントと呼んでいます。
国によって政策金利が異なるので、スワップポイントを狙う際には高金利通貨と低金利通貨のペアを選択するのが基本となります。
スワップポイントは、「金利差に応じた金額を毎日受け取る」ことができます。
イメージとしては、自分が保有している通貨ペアの評価額に金利差を掛けて、それを365日で割った金額が、1日分のスワップポイントとして受け取れます。
FX会社にはスワップポイント表というものがあるので、これを見れば自分が幾らスワップポイントを貰えるのかが一目で分かります。
スワップポイントは評価額や金利差に応じて毎日変化するので、その日その日分のスワップポイント表があります。また通貨ペアには「売り買い」の区分があるので、高金利通貨を買って保有するポジションを持てばプラススワップを受け取れますが、逆に高金利通貨を売るポジションを持つとマイナススワップを支払わなければならなくなるので注意です。
これは保有レバレッジや計算方法にもよるので一概には言えませんが、比較的イメージしやすい例で紹介したいと思います。
スワップ投資する通貨ペアの金利差を計算してみましょう。各国政策金利はFX会社の経済指標ページなどで確認できるかと思います。
南アフリカランド金利 | 5.01% |
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日本円金利 | 0.01% |
※南アフリカランド円買い(ロング)をした場合の金利差は5.00%
例えば運用資金が1,000万円の場合、金利差5.00%で1年間に受け取れるスワップポイント総額は50万円です。 (このレベルでスワップ生活は無理)
FXでは、元手以上の取引ができるレバレッジ制度があります。レバレッジを掛ければ、例えば1,000万円の元手を2,000万円にもすることができます。(この場合のレバレッジは2倍)
一応、レバレッジを掛ければ見かけ上の元手を増やすことは可能ですが、ロスカットされる危険性が高まるのでスワップ運用する場合には、レバレッジは高くても1.5倍程度までに抑えるのが定石です。
そう考えると、元手が1,000万円あってもスワップ生活は厳しいことが分かります。
現実的なスワップ投資を考える場合、最低でも元手は5,000万円くらいないと無理だと思います。この現実を受け入れられないために、1,000万円などの元手で無理をしてレバレッジを掛け過ぎて、ロスカットされる人をたまに見掛けます。
現実は甘くないねぇ。でも、持て余している資金があるのであれば、スワップ金利だけで生活するのは難しいにせよ、生活の足しには全然なりますね。
「マイナススワップによる支払い」や「金利差逆転リスク」など、スワップポイント投資で注意しておきたいことをまとめました。