FXにはいくつかのトレードスタイルがあり、時間間隔によっておおよそ区分することができます。
区分 | トレードスタイル | 時間間隔 |
---|---|---|
短期トレード | スキャルピング | おおよそ5分以内で終わることが多い。 |
短期トレード | デイトレード | 利益確定までの時間はおおよそ5分~4時間程度。 |
短期トレード | スイングトレード | ポジション保有日数は、数日~数ヶ月程度。 |
長期トレード | スワップ狙い | 数年単位。 |
これはあくまで一般論なので、このように分類して呼び分けること自体にはあまり大きな意味はありません。
たまにFX初心者から「短期トレードと長期トレード、どちらが優れているのか?」という質問を受けることがあるので、私なりに回答してみたいと思います。
短期トレードと長期トレードの一番の違いは、それに費やす時間的コスト(拘束時間)です。
短期トレードの中でも、特にスキャルピングはパソコンの前でずっとかじり付いていないと利益を上げられません。一日4時間程度で切り上げるにしても、一ヶ月間では20営業日×4時間で実に80時間もの時間をFXに費やすことになります。またスキャルピングは技術的に最難関の手法なので、習得するまでにも膨大な時間を費やします。FXは頭脳労働なので、精神的にもかなり体力を消耗します。
一方長期トレードは値動きをずっと見ている必要がなく、また数年単位の時間スパンなので「毎日値動きが気になって仕方なくなる」という状況も起こりにくいです。
時間的コスト・拘束時間・手間・疲労などの点で、長期トレードは圧倒的に優れています。 (つまり管理が楽)
私も株については長期トレードを採用しているので、ほとんど時間を掛けずに放置できる点が非常に楽だと感じています。
では、短期トレードと長期トレード、どちらが儲かるのか?
これは短期トレードの方が儲かります。短期トレードは利益確定までの時間間隔が短いため、FXで得た利益を次のトレードに積み増していくことができます。
「複利でモリモリ儲けることができる」のが短期トレードの利点です。
レバレッジ次第では、1ヶ月で利益率10%以上を狙えるのも短期トレードの魅力です。
さいごに「本質的な値動きはどの時間軸に隠れているのか」について。
これははっきり言ってしまえば、どの時間軸でも大差ありません。
「1時間足で通用していた手法が、日足にしたら通用しなくなった」ということはなく、あくまで時間軸はチャートを見やすくするために存在しているに過ぎません。
そのため、短期トレードであろうが、長期トレードであろうが、同じロジックに基づいて値動きを考察して良いです。
私はデイトレーダーですが、値動きは1時間足だけで考えるのではなく、週足辺りの値動きをベースに徐々に時間軸を下に落とし込んでいます。
短期トレードと長期トレード、どちらが優れているのか。
大まかなポイントはこんな所です。
個人的には、トレード経験が多く積めるデイトレードがおすすめです。 (短期トレード)