トレードスタイルと性格の話をする前に、人間のもつ投資心理について紹介します。一般にどの人にも当てはまることなので、当てはまらない人は投資の才能があるカモ(?)
プロスペクト理論という研究である程度実証されていますが、人間は投資行動に向きません。プロスペクト理論を投資目線で要約すると、以下の通り。
1.は、FXでちょっとでも利益が出たら、すぐにその利益を確定したくなってしまう「利小」の心理です。
2.は、FXで損失を抱えたら、ストップをずらして延命しようとする「損大」の心理です。
人間は基本的に、損大利小の心理が働くようにできています。
一応、人間には損大利小の心理が働きやすくできていますが、中にはそうでない人も居ます。私のようにある程度矯正できた人も居ます。ここでは少し肩の力を抜いて、トレードスタイルと性格について考察していきましょう。
FXのトレードスタイルには、スキャルピング、デイトレード、スイングトレード、スワップポイント狙いなどがあります。
また、チャート時間間隔が比較的短いものを短期トレード、数年単位で保有する長期投資を長期トレードと呼び分けています。
分類は一例にすぎませんが、スキャルピング・デイトレード・スイングトレードは短期トレード、スワップポイントの影響が大きくなる長期投資は長期トレードに分類されます。
それぞれのトレードスタイルの特徴を踏まえつつ、向いている人の性格を当てはめてみました。
区分 | トレードスタイル | 特徴 | 向いてる性格など |
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短期 | スキャルピング | 1~5pips程度の細かな利益を積み増していくスタイル。必然、エントリーから利益確定までの時間が短くなる傾向にある。 |
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短期 | デイトレード | 基本的に1日単位でポジションを完結させるトレード。5~30pips程度の値幅を狙うことが多い。利益確定までの時間はおおよそ5分~4時間程度。 |
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短期 | スイングトレード | 為替の値動きを数ヶ月程度の時間スケールで区切る。実際のポジション保有日数は、数日~数ヶ月程度。150~400pips程度のまとまった値幅を狙いに行く。 |
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長期 | スワップ狙い | 為替差益ではなくスワップポイント中心にトレードする長期投資。何年も放置できるので管理が非常に楽。 |
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性格診断は私の独断と偏見によるものなので、あまり深く考えずに。(笑)
どうしても損切りできない、すぐに利確したくなるから「スキャルピングが向いている」と感じる人も結構居ると思います。
どのトレードスタイルにも一長一短があり、また性格による向き不向きもあるので一概には言えませんが、個人的には値動きが全然気にならないスイングトレーダーが最強だとは思います。為替相場サイクルが一巡するのにはおおよそ1~3ヶ月程度掛かるため、為替相場の自然な流れに合わせるのであればスイングトレードが一番適しています。
私のトレードスタイルはデイトレードが中心なので、割とせっかちな性格だと思います。利益を伸ばすこと、確実に損切りすることはFX歴15年の中で矯正しました。 (というか徹底しないと生き残れない)
為替相場の値動きを数ヶ月スパンで見る眼力も備わっているので、スイングトレードでもある程度結果が出せると思いますが、いかんせん相場が気になって他の作業に支障が出てしまうので、スイングトレードはやっていません。
また「売買サインありき」を重視しているので、デイトレードの方が向いています。ポジションも1日単位で完結するのでスッキリします。(熟睡できる)