ストリーミング注文とは、為替レートパネルをマウスクリックし、そのレート(近傍)で約定させる注文方式です。成行注文に似ていますが、ストリーミング注文では値滑り幅を指定することができる点が異なります。
成行注文とストリーミング注文は、いずれも為替レートパネルをマウスクリックすることでリアルタイムに注文を通せる注文方式ですが、1点だけ異なる点があります。
それは、「スリッページ(値滑り幅)を指定できるかできないか」です。
成行注文はとにかくオーダーを通すことを最優先としてるために、多少の値滑りが起こっても約定させることを優先します。そのため、基本的に成行注文では値滑り幅の設定はなく、約定拒否もほとんど起こりません。
一方、ストリーミング注文では値滑り幅を自分で設定することができるため、値滑りによる潜在的損失リスクを回避することがでます。その反面、値動きが激しい相場では指定した値滑り範囲内で約定することが難しくなるため、約定拒否を起こしやすくなります。(約定が通らない)
個人的な意見としては成行注文の方が良いです。値滑りといっても近年のFX会社のサーバ約定力は非常に高いため、値滑り自体がほとんど起こりません(起こったとしても0.3pipsとかその程度)。「0.1pipも利益を減らしたくない」からと値滑り幅を0に設定している人がたまに居ますが、約定拒否が起こりやすくなるためオススメしません。何より緊急時に逃げ遅れてしまいます。
話は戻って、ストリーミング注文では、スリッページ(値滑り幅)を指定することができます。
スリッページは0.1pip刻みで設定することができるFX会社が多いです。また、スリッページ設定なし(OFF)は成行注文と同義です。
ストリーミング注文のメリットや特徴をまとめました。
私も相場が穏やかな時にはストリーミング決済を行うことがありますが、それでもスリッページは0.3pipsくらいに設定しています。
値動きの激しい乱高下相場では、為替レートパネルもパカパパとせわしなく点滅します。0.1pipも損したくないからといって「スリッページを0pip」に設定してしまうと、値滑りどうこうのレベルではなく、パカパカと激しく点灯するレートパネルを目押しで約定させるようなものです(約定拒否も頻発します)。そんなのは滑稽というかバカバカしくてやってられないので、スリッページには許容範囲をある程度設けたほうがいいです。