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ストレートペアとクロスペア

FXの値動きは「ドルストレート主体」で考えるようにしましょう。
最終更新日 2019/08/03
  • 通貨ペアの分類
  • ドルストレートペア (例)
  • クロス円ペア (例)
  • FXの値動きは「ドルストレート主体」で考える習慣を付けよう

通貨ペアの分類

通貨ペアには、ストレートペアとクロスペアがあります。

ストレートペアとは?

基軸通貨とペアを組む通貨ペアを、ストレートペアと呼びます。現在、基軸通貨の役割を担っている通貨は米ドルなので、米ドルとペアを組む通貨がストレートペア(ドルストレート)に分類されます。基軸通貨とは、世界的な影響力が高く、流通量も最大規模で、各国の貿易決済通貨として機能している通貨をいいます。

日本は貿易輸出国ですが、貿易品の支払いは基本的に米ドルで受け取っています。そのため、トヨタ自動車など海外輸出企業は、円高ドル安になると決済通貨として受け取っている米ドルの価値が目減りしてしまうため、円高で業績が悪化してしまうことがあります。

アメリカ

クロスペアとは?

ストレートペア以外の通貨ペアは、クロスペアです。

例えばユーロ円、ポンド円、スイスフラン円など、円をペアを組む通貨ペアをクロス円といいます。同様に、ユーロポンド、ユーロスイスフラン、ユーロ円など、ユーロとペアを組む通貨ペアをクロスユーロといいます。

何となくわかったかな?

ドルストレートペア (例)

基軸通貨米ドルとペアを組むドルストレートペアを簡単に紹介します。

ドル円
  • ドル円 (USD/JPY)
  • ユーロドル (EUR/USD)
  • ポンドドル (GBP/USD)
  • ドルスイスフラン (USD/CHF)
  • オーストラリアドルドル (AUD/USD)
  • ニュージーランドドルドル (NZD/USD)
  • ドルカナダドル (USD/CAD)

どの通貨ペアにも米ドル(USD)が含まれているのが分かると思います。

ちなみにドル円(USD/JPY)という通貨表記は、1米ドル=○○円といったように、日本人から見た場合に分かりやすい通貨表記で、主に日本国内で表示されることが多い。(自国通貨建て)

これがアメリカ国内の場合、100円=0.9000米ドルといったように、アメリカ人から見た場合に分かりやすい通貨表記がされます。(他国通貨建て、アメリカ国民にとっての自国通貨建て)

クロス円ペア (例)

日本円とペアを組むクロス円ペアを簡単に紹介します。

ユーロ円
  • ユーロ円 (EUR/JPY)
  • ポンド円 (GBP/JPY)
  • スイスフラン円 (CHF/JPY)
  • オーストラリアドル円 (AUD/JPY)
  • ニュージーランドドル円 (NZD/JPY)
  • カナダドル円 (CAD/JPY)

どの通貨ペアにも日本円(JPY)が含まれているのが分かると思います。

実はユーロ円などのクロス円ペアは、実際に銀行間で取引されることが少ない通貨ペアです。そのため、実際に「ユーロ円」という通貨ペアを取引しているのではなく、ドルストレートの「ドル円」と「ユーロドル」を合成したものが取引されています。(合成通貨ペア

FXの値動きは「ドルストレート主体」で考える習慣を付けよう

日本人はどうしてもドル円、ユーロ円、ポンド円など、日本円を主体に為替相場を考えてしまうがちですが、海外投資家は皆、ドルストレート主体で値動きを考えています。(もちろん私も)

先述のようにユーロ円、ポンド円などのクロス円ペアは合成通貨ペアに過ぎないため、値動きの信頼性ではドルストレートに劣ります。

ドルストレート主体

ユーロ円の値動きを考慮することも大切ですが、それよりも、ドル円、ユーロドルなどドルストレート主体で為替相場の値動きを予想する習慣を付けるようにしましょう。

なかなか成果が出ずに悩んでいるFXプレイヤーは、是非試してみてください。色々な新しい発見があると思います。