FXで利益を上げるには2つの方法があります。
為替差益を狙う方法では、為替相場の未来予測が当たった場合に利益が生まれます。
例えば上図はドル円チャートですが、ドル円相場がこれよりもさらに円安に向かうと予想して買いポジションを持ち、予想の通り円安が進めば為替差益が生まれます。
反対に、買ったレートよりも円高になると為替差損となって損失が生じます。
為替差益を狙う方法は、株式相場の世界では値上がり益を狙う方法に該当し、別名キャピタルゲインとも呼ばれています。
2国間の通貨同士の金利差を狙うことで、安定収入を得ることができます。
FXでは、一方の通貨を調達資金にしてもう一方の通貨を保有する、という取引形態をとっています。例えばドル円の「買いポジション」では、日本円を調達資金にして米ドルを保有するポジションを持ちます。
この場合、米ドルと日本円との金利差を狙うことができます。米ドルの金利が2.01%、日本円の金利が0.01%だった場合、米ドルの金利から日本円の金利を差し引いた2.00%の金利を受け取ることができます。
私たちが銀行に預金する場合、日本円の金利を毎年受け取れると思いますが、仕組みはそれと同じです。通貨の金利は、各国の中央銀行が決める政策金利によって決定されています。日本の場合は日本銀行(日銀)が中央銀行の役割を果たしています。
FXでは、この金利差に相当する金額を毎日受け取る(または支払う)ことができ、これをスワップポイントと呼びます。
スワップポイントを受け取れるか逆に支払うかは、保有した通貨ペアのポジションによって変わってきます。先ほどのドル円買いポジションでは受け取りスワップが発生しますが、逆にドル円売りポジションを持つと支払いスワップというものが発生してしまうので注意してください。
基本的に、為替差益による資産変動の方がスワップ金利よりも大きいため、FX取引では為替差益(キャピタルゲイン)を狙ったトレートを行うのが基本となります。
取引差益(為替差益)による影響の方がはるかに大きい。
株式投資の経験者であれば、値上がり益による資産変動の方が配当金よりも大きい、と言い換えると分かりやすいかもしれませんね。
ちなみに私はデイトレーダーで、基本的にその日にポジションを全決済しています。そのため、スワップポイントによる影響はほとんど受けません。(スワップポイントは日を跨ぐことで発生します)