「とにかく損切りができない」
こんな悩みを抱えているFXトレーダーは多いかと思います。人間は本能的に、損切りの決断を後回しにする精神資質を持っているので、損切りが上手くできないのはある程度仕方がないことです。
ただし、損切りができなければFXで長期的に生き残り続けることは難しいです。適正な損切りができない人は、その思考を矯正していく必要があります。
私はFX歴14年を超えますが、「損切りできない心理」については克服・矯正することができました。
私がいつも損切りさせられるケースは大体決まっていて、「先走って1/2勝負を仕掛けている時」に予想が外れて損切りに至るケースがほとんどです。
私が損切り判断をさせられるケースのほとんどは「1.」です。先走りであることを承知の上で勝負しているので、「外れた場合」の値動きも想定に入れています。
「1.」のケースでは、先の未来にどうなり得るかを正確に把握できているので、外れた(と判断した)場合の「損切り」を冷静に決断できています。持ち続ければもっと悲惨な未来が待っていることを分かっているので。
まぁ、気持ちが前のめりになっている時には、大体失敗します。
聖杯のような売買サインを知っていたリ、先の未来にどうなり得るかを正確に判断できるようになるには、長い相場経験を積むしかありません。私の場合、安定して勝てるようになるまで6年掛かっているので、そのくらい時間を費やす覚悟は必要です。
全体の80% | 為替チャートは綺麗に機能しているが、相場全体ではゼロサムの状態。(1/2局面が連続している状態) |
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全体の10% | 売買サインが点灯し、次の値動きがほぼ確定している状態。(期待値が100%を超える局面) |
残りの10% | ノイズ、サプライズ発表、その他。 |
一応、私の頭の中で分類している値動きは上記のようになりますが、これもFX初心者には全くイメージが及ばない領域だとは思います。(参考までに)
「損切りできない心理」は一過性のものに過ぎません。
一度損失確定ボタンを押してしまえば、「何で今までこんなに損切り判断に迷っていたんだろう」と驚くくらい冷静になることもあります。
FXで大切なのは、目の前の勝負に執着することではなく、為替相場に生き残ることです。
私は相場経験を豊富に積んでいるので、近い将来に起こり得る損失と、ここで一旦身を引くことと、どちらが大事なのかを冷静に見定めることができます。
今、目の前にある勝負1つに、人生の全てを賭けてはいけません。
弱いのなら、生き残って相場経験をもっともっと積んでください。
私も100発100中で勝っている訳ではないので、3歩進んで2歩下がるようなトレード実践を日々こなしています。