FX(外国為替証拠金取引)は、2国間の為替レートの変化を予想する金融商品です。FXで取り扱える通貨ペアには、ドル円、ユーロ円、ポンド円、ユーロドルなどがありますが、必ず2国間で通貨ペアが組まれています。
FXで取り扱える通貨ペア (例) |
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ドル円(USD/JPY) ユーロ円(EUR/JPY) ポンド円(GBP/JPY) ユーロドル(EUR/USD) ポンドドル(GBP/USD) |
FXは、為替取引をする意味では外貨預金とよく似ていますが、仕組みは根本的に異なります。
日本円を米ドルに為替交換する例を考えてみましょう。
外貨預金では、実際に保有(運用)する通貨は米ドルのみです。金利も純正な米ドル金利を受け取ることができます。
FXの場合、調達資金としての日本円と、交換した米ドルの2通貨を運用することになります。スワップポイントが2国間の金利差から計算されるのもこのためです。日本円は保有しているというよりも、FX会社から借りているイメージです。ポジションとして保有しているのは米ドルになります。
上記はレバレッジ10倍での運用ですが、FXではレバレッジを1倍にした場合でも日本円と米ドルの2通貨を運用します。(レバレッジの大きさに関わらず、金利差は必ず発生する)
FXは通貨ペアの強さ・方向性を当てるゲームなので、どちらの通貨が強くなるのかを2択で予想します。
ドル円(USD/JPY)を例にしてしまうと後々混乱する可能性があるので、ここではユーロドル(EUR/USD)の通貨ペアを例に考えていきましょう。
なぜロング・ショートと呼ぶかについては深い意味はないので、そういうものだと理解した方が早いです。(すぐに慣れます)
ユーロドルが今後上がると予想する場合、ユーロドルの買いポジション(ロング)を持ちます。0.1pipでも上に上がればポジションに利益が出ます。(スプレッド分を除く)
内部的には米ドルもユーロも運用している状態。保有中のユーロが今後値上がりすれば、米ドルに為替交換して戻す際に為替差益を得ることができる。
ユーロドルが今後下がると予想する場合、ユーロドルの売りポジション(ショート)を持ちます。0.1pipでも下に下がればポジションに利益が出ます。(スプレッド分を除く)
内部的にはユーロも米ドルも運用している状態。保有中の米ドルが今後値上がりすれば、ユーロに為替交換して戻す際に為替差益を得ることができる。
覚えるのが面倒な人、イメージするのが難しい人は、通貨ペアチャートの上が買い(ロング)、下が売り(ショート)と覚えておくのがよいです。