当たり前のように言われていることですが、レバレッジコントロールはFXで長期的に勝ち続けるために必要な要素です。
ここでは、レバレッジコントロールに破産確率の概念を踏まえて考えていきたいと思います。
相場や投資の世界に身を置いていると「破産確率」という言葉をよく聞きます。
破産確率とは言葉の通り、「その投資行動を続けていく過程で負けが連続した場合、どの程度連敗してしまうと投資資金が尽きてしまうか」を示した確率になります。
極端な例を考えてみましょう。
めちゃめちゃ期待値が高いですね。この投資行動を長期的に続ければ確実に儲かることは誰でも想像が付くと思います。
ただし投資資金が5,000円しかなかった場合、5連敗するだけで破産してしまいます。5連敗する確率は1/32なので、破産確率が高すぎるといえます。どうすれば良いかは想像が付きますよね?
この場合、投資資金を10,000円に引き上げれば、最悪10連敗までは耐えることができるようになります。10連敗する確率は1/1024なので、破産確率を抑えることができました。 (※確率的にはまだ高いですが)
破産確率の概念を分かりやすく説明するために計算式を簡略化していますが、おおよそ上記のことがイメージできればOKです。
冒頭でも書きましたが、FXで大切なのはレバレッジコントロールです。このことを破産確率も踏まえて考えると、
「自分が一生涯の中で何千万回ものFX取引を続けても、口座資金は尽きない状態」
これを満たすことが最低条件になります。
「最低条件」と書いたのは、私たちの最終目標はFXで安定して勝ち続けることだからです。上記の表現では「FXで負けたまま終える」事象も含まれてしまいます。現実の取引では、勝てる局面をシビアに選定する必要性が生まれます。
FXで破産確率を下げる方法・小さくする方法は以下の通り。
これは「自分の取引手法による」としか言えませんが、専業トレーダーの私の場合、おおよそ以下の通りです。
レバレッジ | 3~8倍 |
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利益確定 | 15~30pips |
損失確定 | 18pips以内 |
勝率 | 7~8割程度 (手法による) |
選択通貨ペア | ドル円、ユーロドル |
手法が幾つかあるのでケースバイケースになりますが、レバレッジは3~8倍程度に抑えています。このくらいのリスクボリュームであれば、破産確率に怯えることはありません。
よく「10万円で1万通貨の取引を行う」例を見かけることがありますが、仮にこの取引条件で50pipsも損切り幅を取っているのならハイレバ過ぎるので、いつか退場すると思います。損切り幅を10~20pips程度に抑えるのであれば、私の場合ならば許容範囲内です。
ここまでは机上の話。
実際の取引では、個人的感情が大きな影響を及ぼします。
破産確率だのレバレッジコントロールだの机上でウダウダ議論していても、いざ実際の取引に直面すると、人間の感情が邪魔をすることがよくあります。人間には「損切りできない性格」が潜在的に備わっているので、少しイライラしたり感情的になるだけで、取引ルールなんて簡単に破ってしまいます。
破産確率を学ぶのも大事ですが、それ以上に自分のメンタルをコントロールする方が重要です。